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iDeCo(確定拠出年金)運用コスト比較

お客様
iDeCo(確定拠出年金)の案内を最近よく受けますがこの制度を使うのに何か注意点はありますか?

 FP三島木
手数料や商品数などに差があります。また簡単に変更するのが難しいので、内容は理解しておいてください。

確定拠出年金は2017年より原則的に20歳以上全ての方が加入できるようになっています。昨年までは「主婦(3号被保険者)」の方や「公務員」の方は制度が使えませんでしたが2017年からは使えます。以前は一部の証券会社や銀行がサービス提供していましたが今では多くの金融機関が加入者を募集しています。一度運営管理機関(証券会社や銀行)を決めてしまうと変更するのは結構手間なので、どの会社で開始するかはしっかりとサービス内容を見極めてから選択して開始して行く必要があります。

管理手数料はネット系銀行が有利

iDeco(確定拠出年金)を開始するとIDとパスワードが付与されて、基本的にはどこで加入してもネットで操作を行います。毎月の手数料は運営管理機関により違いますが、比較しますと以下のようになりました。
※平成29年8月現在

やはりネット関係で実績のある会社さんの手数料が安く、大手の銀行系は比較的高い形になっています。一番安価な楽天証券やSBI証券を使っても毎月167円掛かりますのでそれなりに高いです。とは言え167円を1年間負担すると2,004円ですので専業主婦の方など所得税を払っていない人以外は基本的にコスト以上の税金還付が得られます。

運用商品数もネット系が有利

毎月の運用は自身で商品を選択しますが、商品数も各社違います。ここではSBI証券が圧倒的に商品数のメリットが出ています。
※平成29年8月現在

運用商品が多ければ良いと言うわけでなく、用意されている商品で以下を確認します。

  1. 分散投資を有効に行える商品ラインナップか?
  2. 運用商品数は比較的多く選択の余地があるか?
  3. 操作画面などが見やすいか?

一般的な分散投資先を全てクリアしたのは楽天証券とSBI証券になっています。赤で塗りつぶした所は商品がないことを表していてゆうちょ銀行は少々厳しい商品ラインナップとなっています。

お客様
ネット証券はやはりコストが低いのですね・・・

 FP三島木
元々ネットを介しての商品提供をしているのでコスト面は圧倒的に有利ですね。

 

初回の掛け金設定とスイッチング


iDeCo(確定拠出年金)を始めるには最低限、毎月の掛け金の配分とスイッチングの方法だけはマスターしておきましょう。ネットバンキングやネット証券を使っている方はそれほど抵抗がないと思われますが、今までネット系の投資などが未経験の方は加入した運営管理機関の操作説明でしっかり把握をして行きましょう。