【平成30年度】東京23区人口統計
現状では23区の高齢化率は全国平均を下回る
東京23区の高齢化率は全国平均の27.3%を上回る区は今の所ありません。ただ東京23区平均の22.6%をいくつかの区が超えており高齢化が進んでいることが分かります。足立区と北区は高齢化率が25%を超えていて区の人口も比較的多いことから高齢の方の人口は非常に多いと言えます。葛飾区、板橋区、大田区も高齢化が高い状態です。台東区、荒川区も高齢化率は高いですが、人口が少ないため影響は小さいと言えます。一方で港区や中央区、千代田区などの高齢化率は非常に低い数値になっています。
※各区人口統計データより平成30年7月現在
将来を占う年少人口割合
一方で将来の高齢化を止める年少人口(14歳以下)の割合を見ていくと致命的な状態です。
全国平均12.4%を上回る区は「港区・中央区・千代田区・江戸川区・江東区の5区」しかなく、その他の区は全国平均を下回ります。また23区平均11.7%を下回る区は13区もあり過半を占め、その内「中野区・新宿区・豊島区」に関しては8.8%まで低下しています。
生産年齢人口
生産年齢人口(15歳?64歳)に関しては全ての区が全国平均を上回っており現在においては労働力もあり税収も確保できていると言えますが、将来的な高齢化に繋がるため良いとは言えません。数十年後、高齢化が深刻になる事が予測できます。内閣府の予測でも2040年には東京の高齢化率は33.5%まで上昇すると見込まれています。
世帯人員で2人を上回るのは1区のみ
人口を世帯数で割った、世帯当たりの人員で2人を上回るのは江戸川区のみで、年々世帯人員は減少しています。
本格的な育児環境と学費無償化など
高齢化を止めるには若い人が大きく増える必要があります。誰もが先行きの不安なく出産・育児を行える環境は必須ですが、どの対策を見ても中途半端な感じです。保育料・学費が無償化される位極端な改革がない限り根本的な改善には繋がらないと感じます。外国からの移民を受け入れるなど色々な議論がされていますが、その前にやるべきことは多くありそうです。