「実例」積立投信の運用パフォーマンス
定額で毎月コツコツと
ネット証券で簡単手軽に出来る投資信託を使った積立投資。投資の初期(まとまったお金を作る)に有効で初心者の方から運用上級者まで幅広く使われる投資法です。一度に多くのお金を投じる訳ではないので「損をしにくい」投資方法と言えるでしょう。リスクは「時間的な分散」を使っているので低くすることができますが損をしないとは限りません。
月500円?でも可能
現在は500円、1,000円などでも積立投資が開始できますのでリスクを考慮した上でトライしてみると良いでしょう。実際のパフォーマンスを計測するためにあらかじめ分散された投資信託を1つ選択して6年続けています。投資信託は国内株式、先進国株式、国内REIT、先進国REIT、国内債券、先進国債券の6つに分散されているバランスファンドで計測しています。
パフォーマンス測定の為に投信は1つの商品をずっと買い続けていますが、分散投資を自分で出来る方は、複数の異なる投資対象に分けて買付を行っていくと良いです。測定は2009年中盤から毎月2万円で続けています。
実際のSBI証券を使った設定画面です。申込履歴を見ると過去の積立買付の履歴が見れます。
当時「三井住友TAM-SBI資産設計オープン」を選んだ理由
計測で使った投信を選んだ理由は
- 株式比率(40%)と債券比率(40%)が無難
- 低金利で伸びそうなREITが入っていた
- ドル高を見込んだ先進国への投資が半分
という3点です。結果としてはREITの上昇、ドル高、株高がありましたのでプラス運用ができています。ただあえて一番の評価ポイントを挙げるとすれば2015年2016年の中々運用が難しい中でもマイナスリターンにならずに耐えた点です。この辺りは選択した投資商品により大きな差が出る所です。
年に1度はパフォーマンス確認を
運用パフォーマンスを見るにはSBI証券の場合は口座管理→トータルリターンを見ると「累計損益」と年次毎のパフォーマンスを見ることが出来ます。
CSVでダウンロードが可能です。ダウンロードしたCSVファイルはエクセルで編集してグラフ化することで見やすくなります。
毎月2万円の積立投資ですが、2015年は一度「残高不足」で引き落としできず22万となっています。2013年と2014年は分配金があった為再投資されています。
2011年はマイナスリターンですが、その年以外はプラスリターンで推移しています。
目標とゴール設定
最終的には何処で売却して、次は何で運用するか?ここが一番の悩み所になると思いますし、注意が必要です。仮に300万円まで増えた時点で売却して、優待欲しさに日本株式に集中投資したとして、いい結果が出るかも知れませんが、悪い結果が出る可能性もあります。積立投資でまとまった資金を次は何で投資するかで大きな差が出る可能性があります。
基本はETFで再度分散
増やせた資金は減らさないのであれば、預金になってしまいますが、株式の比率を下げて「株式・債券・REITのETF投資」にスイッチしても良いかも知れません。投資信託よりも信託報酬などが低い為、同じ運用パフォーマンスであればETFで投資した方が良い結果になります。積立投信やETFでまずはリスクを肌で感じてみると良いかも知れませんね。