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【令和4年度】東京23区 高齢化率と人口統計

東京都平均より高齢化率が悪い区は6区

お客様
東京23区の高齢化はどのような状態なのでしょうか?他の数値と比較して教えて下さい。

 FP三島木
令和2年と比較して継続した悪い流れではありますが全国平均に比べると特に悪いのは3区です。

※各区人口統計データよりFPリサーチパートナーズ作図。令和4年8月1日現在(一部の区においては最新データが無い為令和4年1月及び4月、7月の数値を採用)

令和4年の数値でみてみますと東京23区の高齢化率は全国平均の29.1%を上回る区はありません。ただ東京都平均の22.8%を足立区、葛飾区、北区、板橋区、荒若区、台東区が超えており高齢化が進んでいることが分かります。ただ葛飾区と北区は25%以上の高齢化率でしたが改善されています。練馬区、大田区、墨田区も高齢化が23区平均の21.6%よりも高い状態です。一方で世田谷区は23区の中で最も人口が多い区ですが、高齢化率は20%と低い状態を継続しています。

将来の人口を占う年少人口は減少継続

一方で将来の高齢化を止める年少人口(14歳以下)の割合を見ていくと全国平均と連動して数値は悪化しています。
全国平均11.8%を上回る区は多数ありますが人口が多く少子高齢化に貢献している観点で見れば「江戸川区と江東区」が引き続き高い数値ですが令和2年時よりも0.3%~0.6%程度低下しています。また直近の出生率も考えれば今後も年少人口は減少を続けると考えられます。また23区平均11.1%を下回る区は11区あり、その内「中野区・新宿区・豊島区・台東区」に関しては例年と変わらず9%程度になっています。

生産年齢人口の増加、高齢化に拍車

生産年齢人口(15歳〜64歳)に関しては全ての区が全国平均59.4%を全ての区で上回っており現在においては労働力もあり税収も確保できていると言えますが、将来的な高齢化に繋がるため良いとは言えません。数十年後、高齢化が深刻になる事が安易に予測できます。

世帯人口2人以上がなくなった

人口を世帯数で割った、世帯当たりの人員で2人を上回っていた江戸川区も1.98人となり、22の区で世帯人員は減少しています。高齢化率は未だ高いものの葛飾区のみ世帯人員が1.85人→1.91人へと増加しており区の政策が上手く行ったと思われますが年少人口は増えておらず、生産年齢人口が増えたと言えます。(働き手の増加)

夫婦と子供1人であれば世帯人員は3人となりますから、如何に単身世帯が多いかがわかります。

お客様
なるほど・・・直近で良くなっている区などはないのでしょうか?

 FP三島木
令和2年と比較して劇的に好転した区はなく23区の評価としては引き続き世田谷区の内容が良いといった程度です。