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米ドル1年定期2.2%台で急増

ドル預金は5年以上使わない資金で行う

結論から言えば金利が高いとは言え、米ドル預金を今円から両替して行うのであれば「5年以上使わない資金」で行えることが望ましいです。金利収入が得られても為替リスクがあるからです。

アメリカの金利はインフレ抑制のため金利を上昇させ続けており、米10年国債は3.28%に上昇しています。一方日本の10年債利回りは0.24%、両国の金利差は3%程度高い状態で更に拡大していく予測のためドルが買われ続けています。アメリカはインフレが抑制されるまで金利は上げ続け、まだ金利は上昇していくのに対して日本の低金利政策継続の意思があるのですから当然の結果になります。

24年ぶり144円台に

アメリカの金利上昇で米ドル預金の金利は1年もので2.2%に上昇しています。この先も上昇を続ける予測から個人のドル預金が急増しています。グラフのアメリカ10年債の利回りは3.2%程度ですが、気軽に行える外貨預金などの場合、市場金利からコストが引かれるため若干低くなるのが一般的です。両替手数料などを考慮すれば外貨預金はネット銀行で行う方がコストが掛からず優れます。

金利収入と為替リスク

1年前のドル円の為替レートは113円程度。それが今は144円付近まで上昇しているのは金利上昇が大きな要因です。今2.5%程度の金利を得るために米ドルを購入するのは勿論資産運用の一つではありますが、今の為替レートは先々のことも織り込んでのレートになります。

インフレ抑制のために米国金利はどこまでも上げる準備があります。来年初旬くらいまでは金利上昇を続け、一時的に5%台に入るのではと考えています。その後数金利は徐々に低下していくと考えていますが、米国経済が好調であれば金利は3%〜4%程度で落ち着くと思われます。注意点はそろそろドルの上昇もピークを迎えるという事です。(金利上昇の頂点が見え始めて来た)

金利低下傾向が見えればドル安に

実際に金利が下がる前にドルは下落を開始します。市場は常に先行き観測で動くからです。仮に1ドル144円で2.5%の金利を得るために100万円投資して、2年後1ドル130円の時に解約してしまってはトータルで損をします。将来的には現在の為替レートよりも10%~15%程度ドル安円高の125円位で落ち着くと考えると2.5%*5年=12.5%なので最低でも5年はドルのまま放置できる環境が望ましいでしょう。