【令和5年度】 東京23区 高齢化率と人口統計
令和5年の数値でみてみますと東京23区の高齢化率は21.3%で全国平均の29.1%を上回る区はありません。東京23区に限れば高齢化率は自体は上昇していません。但し「将来高齢者になる」生産年齢人口が上昇してきているので将来的な高齢化の回避は難しいと言えます。
東京都平均の22.7%を足立区、葛飾区、北区、板橋区、荒若区、台東区が超えており高齢化が進んでいることが分かります。足立区の高齢化率が若干改善されていますが葛飾区は25.5%に再上昇しています。一方で世田谷区・江戸川区・江東区は23区の中で安定的に20%強の高齢化率で推移しており低い状態を継続しています。
年少人口の減少に歯止め掛からず
将来の高齢化を止める年少人口(14歳以下)の割合を見ていくと全国平均と連動して数値は悪化しています。
全国平均11.4%を上回る区は多数ありますが人口が多く少子高齢化に貢献している観点で見れば「江戸川区と江東区」が例年通り優れていますが、「世田谷区、練馬区」も全国平均を上回りました。
上回ったとは言え、全国・東京都の年少人口割合が年々減少して上回ったものであり上昇とは呼べない状態です。下記の通り年々減少傾向が止まらない状態が続いています。
令和2年 | 令和4年 | 令和5年 | |
東京23区 | 11.3% | 11.1% | 10.9% |
東京都 | 11.7% | 11.5% | 11.3% |
全国 | 12.0% | 11.8% | 11.4% |
生産年齢人口の増加、外国人人口の増加
生産年齢人口(15歳〜64歳)に関しては全ての区が全国平均59.5%を全ての区で上回っており現在においては労働力もあり税収も確保できていると言えますが、直近では外国人人口が増加しており、その分上昇している可能性があります。年少人口が伸びず生産年齢人口が増加していることから、将来的な高齢化が深刻になっていると言える状態です。
また外国人人口の増加に対して、日本の年金制度が追い付ておらず外国出身の方の老後年金については今後の課題になるでしょう。
令和2年 | 令和4年 | 令和5年 | |
東京23区 | 67.2% | 67.3% | 67.8% |
東京都 | 64.9% | 65.7% | 66.1% |
全国 | 59.3% | 59.4% | 59.5% |
世帯人口は年々低下
1世帯当たりの人口は年々低下しており、高齢者の単身住まい、結婚しない単身者の方が増えていることを表しています。
令和2年 | 令和4年 | 令和5年 | |
世田谷区 | 1.88人 | 1.86人 | 1.85人 |
江戸川区 | 2.01人 | 1.98人 | 1.96人 |
江東区 | 1.95人 | 1.89人 | 1.86人 |