【令和7年度】東京23区 高齢化率と人口統計
お客様
東京23区の高齢化はどのような状態なのでしょうか?他の数値と比較して教えて下さい。
FP三島木
東京23区の高齢化率は年々低下しています。地方から上京してくる人や外国人の増加で生産年齢人口増加が多いため相対的に低下していると言えます
外国人人口増加が生産年齢人口増加に拍車

上図は年齢別の人口割合を日本全国、東京都、東京23区で比較したものです。23区については直近4年推移でも表しています。東京23区の高齢化率は20.9%と継続して低下しています。14歳以下の年少年齢人口も0.2%づつ低下が継続しており、10.5%になっています。ただ全国平均・東京都平均も10.9%へと低下しており年少人口減少は全国的なものと言えます。
生産年齢人口は上昇を続けており、上京する人や外国人の人口上昇が主に生産年齢人口の人である事が読み取れます。また23区すべての区で世帯数は増加を続けており、23区の人気は高い状態を継続しています。
足立区・葛飾区は高齢化率低下中 世田谷区高齢化率上昇

東京23区で高齢者の増加よりも生産年齢人口の増加の方が多いため、高齢化率の低下が続いています。以前より高齢化が高かった「葛飾区・北区・台東区・荒川区」などは年々低下傾向にあります。一方で住宅地として人気が高い世田谷区は令和4年から年0.1%づつ上昇しており20.6%に上がっています。
高齢化率が改善している上位3区
| 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 | 直近3年 | |
| 葛飾区 | 25.5% | 24.1% | 24.0% | -1.5% |
| 台東区 | 21.5% | 20.7% | 20.4% | -1.1% |
| 北区 | 23.8% | 23.3% | 22.8% | -1.0% |
生産年齢人口は外国人増加の影響も高い

不動産価格は23区の人気エリアではいまだ価格に陰りをみせませんが、生産年齢人口が増加し世帯数が増えていることが裏付けをしています。直近の傾向として今まで人気の無かった区の世帯数が増えている傾向があり、これは住宅価格・賃料が比較的安価なエリアで買う、借りるしかないという現状が反映されています。生産年齢人口が70%を超えている区は新宿区・中野区・渋谷区などですが以前から70%以上でした。
生産年齢人口率が上昇している区
| 令和5年 | 令和6年 | 令和7年 | 直近3年 | |
| 葛飾区 | 63.6% | 65.2% | 65.5% | +1.8% |
| 台東区 | 70.1% | 71.2% | 71.5% | +1.5% |
| 荒川区 | 66.6% | 67.4% | 68.1% | +1.5% |
年0.2%ペースの悪化が継続

年少人口については、日本全国で厳しい状態で回復傾向はありません。教育無償化や育児無償化など、状況が激変しない限り、年少人口割合は下がり続ける傾向に変わりはありません。
お客様
なるほど・・・直近で良くなっている区などはないのでしょうか?
FP三島木
数値上は令和6年と比較し全体的な流れは継続しています。劇的に好転した区はなく消去法的に今まで人気が低かった区が改善している程度です。