【令和2年度】東京23区人口統計
23区全ての区で高齢化率は全国平均を下回るのは変わらず
令和2年5月の数値でみてみますと東京23区の高齢化率は全国平均の28.7%を上回る区は今の所ありません。ただ東京都平均の23.3%をいくつかの区が超えており高齢化が進んでいることが分かります。葛飾区、は高齢化率が25%を超えていて足立区、北区も高齢化率が25%に迫ります。台東区、板橋区、荒川区も高齢化が23区平均の21.5%よりも高い状態です。一方で世田谷区は23区の中で最も人口が多い区ですが、高齢化率は20%と低い状態で住宅が増えている事を表しています。
※各区人口統計データよりFPリサーチパートナーズ作図。令和2年5月1日現在(一部の区においては最新データが無い為令和2年1月及び4月の数値を採用)
将来を占う年少人口割合
一方で将来の高齢化を止める年少人口(14歳以下)の割合を見ていくと全国平均と連動して数値は悪化しています。
全国平均12.0%を上回る区は「港区・中央区・千代田区・江戸川区・江東区・文京区の6区」しかなく、該当の区はそもそも絶対的な人口が少ないので少子化改善とはなっていません。また23区平均11.3%を下回る区は11区あり、その内「中野区・新宿区・豊島区・台東区」に関しては9%程度になっています。
生産年齢人口
生産年齢人口(15歳〜64歳)に関しては全ての区が全国平均59.3%を全ての区で上回っており現在においては労働力もあり税収も確保できていると言えますが、将来的な高齢化に繋がるため良いとは言えません。数十年後、高齢化が深刻になる事が予測できます。
世帯人員で2人を上回るのは1区のみ
人口を世帯数で割った、世帯当たりの人員で2人を上回るのは江戸川区のみで、年々世帯人員は減少しています。ご夫婦とお子様1人であれば世帯人員は3人となりますから、如何に単身世帯が多いかがわかります。
平成30年比で良くなった4区
平成30年数値 | 令和2年数値 | 良化率 | |
---|---|---|---|
品川区 | 人口:392,213人 高齢化率:21.0% 年少人口率:11.5% |
人口:406,188人 高齢化率:20.2% 年少人口率:11.8% |
0.8%+0.3%=1.1% |
目黒区 | 人口:278,759人 高齢化率:19.7% 年少人口率:11.0% |
人口:283,250人 高齢化率:19.5% 年少人口率:11.1% |
0.2%+0.1%=0.3% |
渋谷区 | 人口:226,204人 高齢化率:18.9% 年少人口率:10.2% |
人口:231,547人 高齢化率:18.6% 年少人口率:10.5% |
0.3%+0.2%=0.5% |
中央区 | 人口:160,598人 高齢化率:15.2% 年少人口率:13.1% |
人口:169,971人 高齢化率:14.8% 年少人口率:13.6% |
0.4%+0.5%=0.9% |
品川区は人口が1万4千人近く増加していますが高齢化率は0.8%下がり、年少人口は0.3%上がりました。同様に中央区は人口が9千人程度増え、高齢化率が0.4%減少、年少人口が0.5%増えています。